📂 「エリオットを追う」シリーズ #1 NIPPON EXPRESS編 / #2 東京ガス編(前編)(本記事)/ #3 東京ガス編(後編)/ #4 豊田自動織機編
以前、エリオットがNIPPON EXPRESSホールディングスに登場した記事を書きました。
実はエリオット、一昨年に東京ガスの株も買っていました。
大量保有報告書をEDINETで調べてみたところ、いくつか気になることがわかりました。報告書が出た翌日、株価はどれだけ動いたのか。 今回はそこを中心に読んでいきます。
2024/11に初登場
edinetで調査したところ、2024/11/19 15:32に初めて大量保有報告をしていました。

2024/11/19の大量保有報告書

保有目的は「投資。なお、状況に応じ、発行会社及び/又はその関係会社との間で議論を行い、又はこれらに対して重要提案行為を行うこと。」とのこと。

株式保有割合は5.03%でした。
2025/04/14の変更報告書

2025年4月14日、エリオットは変更報告書を提出しました。
売却したのは2月7日と10日の2日間、各10万株ずつ。合計20万株です。
保有総数は19,554,300株から19,080,300株へ。わずかポジション全体の約1%を手放しただけです。
ただ、この売却によって保有割合は**5.03%→4.91%**に下がりました。
5%を下回ったことで、今後は変更報告書の提出義務がなくなります。つまり、次に動いても私たちには見えなくなる。
「撤退」ではなく、「姿を消した」という表現のほうが近いかもしれません。
2024/11/19 - 2025/04/14辺りのチャート

1年以上前の情報だったため週足では高値4618だった。 こちらより、2024/11/20は一時15%超高だったとのこと。

高値4894だった。
2024/11/19 - 2025/04/14の間に双方の間で起こったこと
📅 2024年11月19日(報告書提出)
エリオットが5.03%の大量保有報告書を提出。「重要提案行為等を行う」と明記。
📅 2024年11月20日(翌日)
東ガス株が前日比+15%(+573円)、1987年以来の日中最大上昇率を記録。 Bloomberg
📅 2024年11月28日(社長会見)
笹山社長は「特定の株主のことをあれこれ言うつもりはない」と煙に巻いた。一方で「不動産に限らず、資産効率の高くないものはしっかり見直し、必要に応じて売却も考えたい」と資産圧縮に含みを持たせた。 Yahoo!ファイナンス
📅 2025年1月31日(3Q決算説明会)
東京ガスが「企業価値向上委員会」の設置を発表。「2025年度のROE8%達成に向けた具体的な施策と経営計画の策定方針を3月に公表予定」と宣言。 Tokyo-gas
📅 2025年2月2日(エリオットが声明発表)
エリオットは「東京ガスの自社株買い拡大と資本効率向上策の決定を歓迎する。これらは埋もれた企業価値を引き出す意味ある第一歩だ。企業価値向上委員会の設置も支持し、3月の包括的な投資家向け説明でのレビュー結果発表に期待する」と声明を出した。 PR Newswire
📅 2025年2月21日(米シェール権益売却)
東京ガスはテキサス州イーグルフォードのシェールガスプロジェクト持分を静岡ガスに1億3,000万ドルで売却すると発表。エリオットの「ポートフォリオを絞れ」という要求に沿った動きと報じられた。 Bloomberg
📅 2025年3月26日(包括的投資家説明会)
東京ガスが2025年度計画を発表。ROE8.1%達成を計画し、上期中に最大1,200億円の自己株式取得を実施すると表明。また不動産については「保有不動産の適切な用途転換」を進める方針を示した。 Tokyo-gas