5月1日の制度改正について、このシリーズで3つのポイントを調べてきました。最後にまとめます。
あらかじめ断っておきます。 これは「こう投資すべき」という話ではありません。あくまで私個人が感じたことです。
①②は「届く情報の精度が上がる」という印象
①みなし共同保有者の範囲拡大と②CFDの算入——この2つを調べて感じたのは、「今まで見えていなかったものが見えるようになる」という変化だと思いました。
連携していた株主が別々に見えていたり、デリバティブで積み上げたポジションが開示されなかったり。そういうグレーゾーンが狭まる方向の改正のようです。
向き合い方として、今まで通りでも大きく外れることはないと思っています。ただ、報告書に出てくる情報の精度が上がる分、これまでより丁寧に読む価値は増したように感じます。
③は「意図が読みやすくなる」という点で一番興味深かった
③重要提案行為の明確化——3つの中で個人的に一番興味深かったポイントです。
「純投資」と書いてあっても実態はアクティビストだった、というケースが減り、経営への関与を目的とする場合はより正確に記載されるようです。
大口投資家が何を目的としているかが、報告書から以前より読み取りやすくなる。改正後は「取締役の交代を提案予定」「資本政策について対話を行う予定」といった具体的な記載が増えてくる想定です。これは投資判断の材料として使えるかどうか以前に、単純に情報として面白いと感じました。
もちろんそれをどう使うかは人それぞれです。ただ、保有目的欄を確認する習慣は、これまで以上に意味があるかもしれないと思いました。
今後、Martifyでも重要提案行為等の通知に対応していこうと思いました。報告書が提出されたタイミングだけでなく、どんな目的で保有しているかまで通知できるようになれば、より使いやすいサービスになるように感じます。
調べてみて
今回の改正を通じて感じたのは、報告書がより「実態を映す書類」に近づいていくということです。
①②で精度が上がり、③で意図が読みやすくなる。それだけのことですが、継続して報告書を追いかける理由としては十分だと感じました。