ビープラッツ(4381)。提出者も三通とも同じ、グロースパートナーズ株式会社。
火 変更 No.20 44.56%(▼-1.49) 水 変更 No.21 43.28%(▼-1.28) 木 変更 No.22 42.15%(▼-1.13)
三日で3.34ポイント減っている。売っているのだろう、と読むのが自然だ。
ただ、売る前に一手ある。
60日欄が、同じ形を繰り返している
三通とも、60日間の取得処分の欄が異様に長い。6月23日から8月21日まで、ほぼ毎営業日に行が並ぶ。しかも並び方に型がある。
たとえば8月20日の前後を抜き出すと、こうなる。
8月19日 株券 27,750株 市場内 処分 8月20日 新株予約権証券 27,750株 市場外 処分(新株予約権の行使) 8月20日 株券 27,750株 市場外 取得(行使による取得・310円) 8月20日 株券 42,150株 市場内 処分
新株予約権を行使する。株が手に入る。その株を市場で売る。翌日また行使する。また売る。
これが6月末から二か月近く、ほとんど毎日続いている。株数は日によって違い、550株の日もあれば61,250株の日もある。行使価格も164円から432円まで動く。だが型は変わらない。
分母が、1株も動いていない
保有割合の分母にあたる数字を三通から拾うと、こうなる。
No.20 発行済株式等総数 4,104,299 + 保有潜在株券等 2,465,800 = 6,570,099 No.21 発行済株式等総数 4,159,799 + 保有潜在株券等 2,410,300 = 6,570,099 No.22 発行済株式等総数 4,244,099 + 保有潜在株券等 2,326,000 = 6,570,099
三通とも同じである。
発行済株式等総数は増えている。新株予約権を行使すれば、その分の株が新しく発行されるからだ。一方で保有潜在株券等は、行使した分だけ減る。増えた数と減った数が同じなので、足し合わせると変わらない。
では何が減ったのか。分子である。
No.20 2,927,900株 No.21 2,843,600株 No.22 2,769,500株
差は84,300株と74,100株。この二つは、60日欄に書かれた8月20日と8月21日の市場内での処分株数と一致する。
割合が下がったのは、売った分だけだった。行使は割合を動かしていない。
提出は、四営業日後
報告義務発生日と提出日を並べる。
No.20 8月19日 → 8月25日 No.21 8月20日 → 8月26日 No.22 8月21日 → 8月27日
三通とも、義務が発生した日の四営業日後に出ている。ずれがない。
義務が生まれるきっかけは、提出事由の欄に書かれている。三通とも同じ文言で、株券等保有割合が1%以上減少したこと。毎日少しずつ売っていて、積み上がって1%に届くたびに、義務が生まれる。届いた翌々営業日あたりに書類を用意して、四営業日後に出す。
だから三日続けて届いた。
先週の話と、裏返しになっている
先週、この通知にいちばん多く出た名前について書いた。11銘柄に1件ずつ、月曜から金曜まで5営業日。毎日少しずつ市場で買って、1%たまるたびに変更報告書が出ていた。
今週のこれは、その裏返しである。1銘柄に3件、火曜から木曜まで3営業日連続。毎日少しずつ売って、1%減るたびに変更報告書が出る。
増える側と減る側で、動作は逆だ。だが報告書が生まれる仕組みは同じだった。毎日の小さな取引が積み上がって、法律の引いた1%の線をまたぐ。またぐたびに、一通が生まれる。
大量保有報告書は、大きな取引があったときだけ出るものではない。小さな取引を毎日続けていても、同じだけ出る。
保有目的の欄
もう一つ、原本にあって通知にない情報がある。
三通とも、保有目的の欄にはこう書かれていた。発行者との業務資本提携を目的とした保有。重要提案行為等の欄は、三通とも該当事項なしである。
Martifyの通知では、この三件のラベルはいずれも「その他」だった。用意している六つのラベル(重要提案、経営参加、政策・取引、在庫・運用、純投資、その他)のどれにも収まりきらなかったものが、ここに落ちる。
ラベルは原本の要約であって、原本そのものではない。気になった一件は、PDFを開いてみてほしい。